先日友人と話していて印象深かったことです。
●旬ジャンルはブームが落ち着くと人気CPと逆のCPの作品が増える
明確なデータはとっていないのですが、上記のとおりブームが落ち着くと
人気CPと逆のCPがランキングに上がることが増えているように感じます。
理由を考えたのですが、
・旬のジャンルで人気のカップリングは所謂175が多い
・逆CPへの風当たりがあったとして、ジャンル人口が減ったことでそれが弱まり活動しやすくなる
という流れがあるのではないかと思います。
※旬ジャンル
アニメになったり賞をとったり、注目を浴びた作品は二次創作をする人も増えます。
原作だけでなく同人でも盛り上がっているジャンルを食べ物の旬になぞらえて
旬ジャンルといいます。期間限定のものであるという風刺も入っていますね。
※175(いなご)
その時々で流行っているジャンルで活動し、すぐに好きな作品が変わる人を指します。
よく言えば熱しやすく冷めやすい、悪く言えば虫のイナゴのように、実がなった作物に群がり食い荒していくと言われそのイナゴがそのまま呼び名になりました。
二次創作作品は見るけど原作は見ない、読まないという人が結構います。
原作のことは流行っているから、二次創作が盛り上がっているから好きというような感じで作品への愛や敬意が薄いと思われて嫌われています。
※逆CPへの風当たり
これは友人の何人かに聞いた話ですが、人気のCPと逆のCPの作品をpixivなどに投稿すると評価人数に対して点数が低くなる傾向があるんだそうです。
マイナーCPじゃない作品と様子が明らかに違うそうで、恐らくCPの問題ではないだろうかという話です。
●旬ジャンルが出来る仕組み
旬ジャンルはどうやって生まれるのか。
pixivなどを見ていると、男性向けでも勿論旬ジャンルはあるのでしょうが女性向け作品の方が一時的ではあるが爆発的に二次創作作品が増える、”ジャンルの旬”があると思います。
その中で「なんでこの作品なんだろう…?」と思うような作品が盛り上がっていました。
これをきっかけに旬ジャンルが生まれる仕組みのようなものが存在するのではないかと思い考えてみました。
・沢山の人に見られている、読まれている
原作が面白いのは勿論、まずアニメ化やドラマ化、特別な賞を取るといった大勢の人が見る機会がある作品というのが大きなの条件です。
ネットや世間で面白いと評判になった作品も含まれます。
・その原作の二次創作をする人の中に神が何人かいる
絵や漫画、小説などの二次創作作品で、素人の域を超えたとても上手な人を神、神絵師と呼びます。
何故神がいるとジャンルが盛り上がるのかというと、理由は二つ。
一つは神のファンが、神がかいた二次創作作品をきっかけに原作を知る、好きになるという流れがあるからです。
もう一つは、素敵な作品を見ると自分もかきたいと創作意欲を刺激される人が、自身のオリジナル作品をかくのではなく同じように二次創作作品をかく傾向が、同人業界の中であるからです。(これは私の主観ではありますが)
そのジャンルで創作活動をする人が多ければ多いほど、それを閲覧する人も増え、それがジャンルを盛り上げて旬ジャンルにしているのではないかと思います。
・創作活動をしやすい要素がある
作品の詳細な設定が公開されている、もしくは逆にまったく情報が出ておらず自由に想像することができる作品は二次創作がしやすくその分良い作品が生まれます。
そして世界観やキャラクターが女性向け二次創作作家が魅力的に思えるものもそうです。
アニメ作品は原作者ではない大勢の人が関わって作られるもので、売上戦略としてそういった要素を入れてファンを増やしたり旬ジャンルにしようとしたりしている雰囲気もあります。
腐女子アニメと呼ばれるものがそうですね。
同人のSNSが普及した事で色んな作品を一つのサイトで閲覧することができることでジャンルの流行というものが誰でもわかるようになりました。
個人サイトが主流だった時は目的のジャンルを取り扱っているサイトをわざわざ探さないといけませんでしたから、アンテナを張っている人でないと流行というものをイマイチ感じ辛い状況ではなかったかと思います。まあ投稿雑誌やオンリーイベントの開催などでジャンル人口を知る機会はあったでしょうが。
その流行をコントロールできたらがっぽりがっぽりですし、データを集めてみたいです。